ワクチンの4回目接種も コロナ禍の影響未だ大きく 河上市長定例会見 スポーツ集客は回復へ

 熊野市の河上敢二市長は5月30日、井戸町の文化交流センターで定例記者会見を実施。新型コロナウイルスの影響について「市内集客施設への影響はコロナ前と比べて戻りは十分でないが、徐々に戻りつつある。スポーツ集客もコロナ前と同等の3万人台へ回復できることを期待している」と述べた。

 6月議会には国の「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」に係る子育て世帯生活支援特別給付金事業等3598万6000円の増とし、総額138億1245万7000円とする補正予算案などを上程する。

 会見では新型コロナウイルス関連についての説明がなされ、市内事業所への影響やワクチン3回目接種の進捗状況、4回目接種などについて説明した。市によると市内企業及び団体(水産・商業)への聞き取り調査結果から、今年5月17日現在で30~60%以上悪化したという割合は43%。少しずつ軽減されているものの影響は未だ大きい現状が示された。市内集客施設では昨年、一昨年と比べると影響は小さく対前年比で入り込み客は伸びているが、コロナ前と比べるとまだまだ戻りは不十分。一方でスポーツイベントの宿泊実績は令和3年度で通常の3分の2程度となる2万25人まで回復しており「令和4年度は『ウィズコロナ』という考えを前提にしながら、宿泊をぜひとも元の数字である3万人台に戻していきたい」と力を込めた。

 また、コロナワクチンの3回目接種は5月16日現在で接種済み者が1万738人。全人口に対する接種率は67・6%で内訳は65歳以上が87・5%、18~64歳が62・1%、12~17歳が14%。年代が若い層の接種率が低いことが課題になっている。

 4回目接種は60歳以上と、18歳以上で基礎疾患を有する人とその他重症化リスクが高いと医師が認める人が対象となり、集団接種は7月上旬から市文化交流センター等で実施予定。個別接種も紀南医師会と調整している。ワクチンはファイザー社製と武田・モデルナ社製を考えており、3回目接種から5ヵ月を経過する頃に順次接種券を送付するという。

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