6次産業化アドバイザーに 熊野市出身の吉田氏就任 市内事業者の課題解決手助け

 熊野市は今年度、農林漁業の6次産業化促進及び市内農林水産物の高付加価値化、ブランド化の推進のほか、市内事業者の経営課題の解決に資するための6次産業化アドバイザーを設置。19日付で、熊野市有馬町出身で地域活性化研究所代表取締役の吉田修氏(71)が就任し、20日に記者会見が行われた。

 アドバイザーは、市や市内事業者等の要請に応じ、6次産業化の推進及び市内農林水産物の高付加価値化、ブランド化の推進のほか、市内事業者の経営課題の解決へ▽課題解決につながる助言又は意見(商品のブラッシュアップや販路開拓など)▽熊野アグリ・パーク整備事業に関する助言又は意見▽参考となる情報又は資料の提供▽専門的な人材を紹介―などに関して実践的なアドバイスを行う。観光業など第1次産業以外の産業に対する対応も可能という。

 熊野市では現在「熊野アグリ・パーク」を整備するにあたって「熊野アグリ・パーク整備事業基本構想策定委員会」を立ち上げており、吉田氏は14委員の1人として名を連ねている。委員は会社代表や地域おこしの中核、作庭家、建築士など様々な吉田氏の盟友で、吉田氏の〝管轄外〟となる事案には委員らも豊富な経験を生かして課題解決を手助けするという。この日の会見には伊藤日出男(地域活性化研究所主任研究員)、清水敏幸(カイゼン・ラボ取締役営業統括)、賈春雷(三一株式会社代表取締役)、舟橋恵子(パラドックス一級建築士事務所)が同席した。

 「伊賀の里モクモク手づくりファーム」創始者で、国土交通省の「観光カリスマ百選」受賞などの経歴を持つ吉田氏は熊野市有馬町羽市木の出身で、4歳まで熊野市で育ったという熊野市に縁の深い人物。「市長から話を頂いて悩んだが、モクモクのような規模のものを人生で2回も作れるのはラッキーだと考え、挑戦してみようと現在に至った。様々な点で連携が必要だと考えており、地域全体の底上げへお手伝いできれば」などと語った。

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