手足泥だらけでも元気に 尾呂志学園 恒例の田植え

 御浜町立尾呂志学園小中学校は26日、校舎近くにある約10㌃の水田で毎年恒例の田植えを実施。地元農家の有志で結成されたパートナーグループ「尾呂志『夢』アグリ」(辻本満哉世話人代表)の協力のもと、児童生徒全30人(小学校19人、中学校11人)がコシヒカリの苗を植えていった。

 田植えは総合的な学習の一環で創立当時から続いていて、実行委員である中学生主導による小中合同で行われている。地域住民が協力して田植えや稲刈りを行うことで、世代を超えた交流を図り、相手を思いやる気持ちや生きる力を育むことを目的としている。また、今年はキャリア教育も兼ね、苗や肥料の購入、秋の運動会での販売などお金の管理を中学生に任せる。

 この日を迎えるにあたって4月7日に土寄せ、21日に元肥撒き、25日は小学5・6年生と中学生が小学生に苗の植え方をレクチャーしていた。例年、田植え当日の朝に中学生が筋引きを行い、植える場所の目安を付けるが、この日は悪天候だったため教職員が行った。苗を受け取った児童生徒は一列に並び、泥に足を取られながら笑顔で作業に汗を流した。

 収穫は9月初旬の見込みで、昨年同様250㌔程度の収穫を目指す。できた米は運動会で販売したり、文化祭で振る舞ったりする予定。

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