浅里地区の山腹崩壊 応急復旧に多大な功績 熊野農林事務所 5社に感謝状を贈呈

 三重県熊野農林事務所は2日、熊野市井戸町の県熊野庁舎5階大会議室で同事務所発注工事等にかかる感謝状贈呈式を開催。山口建設(尼嶋勉代表取締役)、ユウテック(有城和哉代表取締役)、三重くまの森林組合(前貞憲代表理事組合長)に岡本明所長が感謝状を手渡した。なお、キンキ地質センター三重営業所(脇本修美所長)、国土防災技術株式会社名古屋支店(下原甚介支店長)には後日送付する。

 令和2年に紀宝町浅里地区で発生した大規模な山腹崩壊の応急工事にかかるもの。同事務所によると令和2年7月の長雨等により山腹斜面の移動量が大きくなり、更に台風14号の豪雨等によって同年10月、幅140㍍、縦200㍍の大規模な山腹崩壊が発生したもの。現場は倒木や転石、不安定土砂が堆積するなど危険性が高い施工環境下にありながら、刻々と変化する現場状況に的確に対応。応急工事や調査、測量、設計業務等に尽力・住民の安全・安心の確保に大きく貢献したとして感謝状の贈呈に至った。

 贈呈式では岡本所長が「現場は緊急的な応急対応が完了し、復旧に向けた対策工事が本格的に始まる状況になりました。現在、皆様のご尽力と浅里区住民のご理解とご協力によって、令和3年度から一部の工事を先行して進めることが可能となり、今後さらに今年度から5年間をかけて本格的な対策工事を実施させて頂く予定ですので、今後ともご協力を」と挨拶。それぞれに感謝状を贈呈した。

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