ふるさとの産業を知る 小学生が現地学習会 選果場と果樹研究室を見学

 御浜町の将来を担う子どもたちの健全育成と、ふるさとの産業に対する理解を深めることを目的とした「かんきつ現地学習会」が7日、町内4小学校(阿田和、御浜、尾呂志学園、神志山)の3年生66人を対象に開かれた。児童はJA伊勢三重南紀統一柑橘選果場でみかんの集荷から出荷までの行程を見学し、紀南果樹研究室ではみかんの収穫と糖度を測定。町の基幹産業である柑橘について理解を深めた。

 児童は阿田和・尾呂志学園と御浜・神志山の2組に分かれて見学。選果場ではみかんの集荷、計量、選別、糖度・酸度計測などの様子を確認。農協職員が選果場での作業について、御浜、紀宝町、熊野市からみかんが集まり、厳しい品質チェックを通過したものが県内、名古屋、大阪などで販売されると説明。平成27年9月に選果機が更新され、1日に108㌧のみかんが処理でき、全選果ラインに糖酸センサーを設置することで糖度と酸度のバランスの良いみかんが選別できることなどを伝えた。

 同研究室では、熊野農林事務所の職員が、みかん農家の仕事や研究室での仕事を紹介。敷地内を見学した児童は、班に分かれてみかんを収穫し、糖度計を使って甘さを計測。いずれの班も「とてもおいしい」と感じる10度以上の基準をクリアした。

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