次世代を担う子どもたちに熊野の素晴らしさを伝え、地域の未来を築く教育プロジェクト「熊野こどもだいがっこう」(野地伸卓校長)が23日からスタート。今年は地元や県内、遠くは神奈川県や和歌山県などから小学4~6年生11人が参加した。
同プロジェクトは大学生と地元の漁師や林業家、製材職人、大工などの〝プロ〟が先生となり、子どもたちと一緒に熊野の海・山・建築を丸ごと体験する3泊4日の学びの場。nojimokuと三重大学・坂本研究室、近畿大学・佐野同、早稲田大学・高口同、武庫川女子大学・多田同が連携し実施し、熊野商議所青年部や三重くまの森林組合などが協力し、大学生との交流を通じた多様な視点からの学び、地域の魅力を知ることにより自らの自信を育むことなどを狙いとしている。今年で3年目を迎え、23日は入学式とオリエンテーションで親睦を深めた。
翌24日は早朝4時に起床し、磯崎港を出港して宝盛丸の定置網漁を体験。サバやアジ、アカイカ、シイラ、アカハタ、カマスなどが水揚げされると、歓声を上げて喜んだ。帰港後は魚の仕分け作業やセリなどを見学。午後からは熊野少年自然の家で干物づくり体験が行われた。
干物づくり体験では、畑井将義さん(畑辰商店)、木下亮さん(松屋水産)、熊野商議所青年部の硎屋孝也さん(紀南清掃衛生舎)らが講師となり、サンマとカマスの開きに挑戦。塩水に浸して干すまでの作業に取り組み、マグロの内臓などを使った〝漁師めし〟作りも体験した。完成した干物や郷土食は夕食のバーベキューで試食。美味しい魚に笑顔が広がっていた。
だいがっこうでは、25日に間伐体験や原木市場見学、セーザイゲームなどで林業について学び、最終日は神川町の旧神上中学校をフィールドに、木工体験や小屋づくり体験などで木造建築について理解を深め、最後は〝卒業式〟を予定。野地校長は「大学生がプログラムを考え、子どもたちはもちろん、大学生にも熊野を知ってもらうことで将来のつながりも期待している。この催しは地域内外の多くのご協力によって実現できており、その大人たちのいずれかが欠けても出来ないということも伝えたい。4日間を通じて、熊野の豊かな資源が暮らしに変わる道のりを体験し、熊野の理解を深めてもらえたら」と話していた。

