純粋な主張が心に響く 紀南青少年交流会中学生が想いを発表

 中学生が日ごろ思っていることなどを主張する第25回紀南青少年育成交流会が11月29日、熊野市文化交流センターで開かれ、熊野市・南牟婁郡の中学生が平和や人権、差別、自分らしさなどそれぞれの〝想い〟を訴えた。

 紀南地区青少年育成市町民会議連絡協議会(畑中明利会長)と三重こどもわかもの育成財団、三重県青少年育成市町民会議連合会が主催したもの。木本中生徒会(川口旺志朗会長)が司会などを務め、交流会を進行した。

 はじめに畑中会長が「確かな情報や間違った情報が氾濫している現代、自分の考えを正しく分析し、正確に伝えることはこれから生活をしていくうえで大切であり、社会に出ても多くの聴衆の前でプレゼンする機会もあると思う。今回の経験はそういった状況に置かれた時の自信にもつながるもの。皆さんの今後の健闘を祈っています」と挨拶。来賓を代表し開催地の倉本勝也熊野市教育長、藤根正典県議が祝辞を述べ、子どもたちにエールを送った。

 この後、中学生がそれぞれの想いを発表。堂々と、ハキハキとした主張からは子どもたちの純粋な想いや練習の成果がヒシヒシと伝わり、来場者の心にもしっかりと響いていた。また、発表後は木本中学校吹奏楽部の演奏も披露され、息の合った音色に大きな拍手が送られていた。

 中学生の主張は次の通り。

 ▼喜田杏奈(木本3年)「人それぞれのものさし」▼木下里彩(阿田和3年)「沖縄戦」▼南弥也(矢渕3年)「アウフヘーベンな考え方の社会」▼奥地洋子(飛鳥3年)「当たり前の生活」▼中谷ひまり(尾呂志学園3年)「私達にできること」▼芝結衣(入鹿3年)「平和な世界を築くためにできること」▼大久保楓真(御浜3年)「地震について」▼井谷隼人(新鹿3年)「インターネット上での人権侵害について」▼門田麻央(相野谷3年)「〝普通〟とは何?」▼南凛(御浜2年)「先入観による差別」▼中西ののか(有馬3年)「それぞれのアイデンティティ」。

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