残るは1月の最終選考 木本が21世紀枠「候補校」に 甲子園へまた一歩前進

 日本高校野球連盟は9日、来春の第95回記念選抜高校野球大会の21世紀枠候補校9校を発表した。東海地区からは木本高校を選出。今後は21世紀枠出場「3」を巡って、全国9地区の候補校で再度の選考が行われ、来年1月27日に21世紀枠「出場校」が決定する。

 21世紀枠は各都道府県秋季大会で8強、加盟校が多い地区は16強入りした学校を対象に、困難の克服やマナーの模範、文武両道などを評価する甲子園の出場枠。2001年の第73回大会から採用されている。今回は各都道府県からの「推薦校」から、9地区の「候補校」を選出した。

 東海地区は各地区推薦校の刈谷(愛知)、岐阜(岐阜)、木本(三重)、知徳(静岡)で21世紀枠「候補校」の1校を争った。西垣戸洋一監督によると三重県での推薦校選考時同様、わずか13人と少人数での活動ながら強豪校にひけを取らない成績であること、地元の方やOBが手伝いに来るなど、地域密着型のチームであることが評価されたという。

 今後は候補校9校から東日本(北海道、東北、関東、北信越、東海)と、西日本(近畿、中国、四国、九州)から各1校を選び、さらに地域を限定せず1校が選出される。

 榎本和真主将は「発表を知って、ビックリして声を上げました。まだ決まったわけではありませんが、甲子園に行くことを前提とすると、21世紀枠で2勝したチームがないので、甲子園で2勝するということを目標に掲げて厳しい冬季練習を頑張っていきたい。東紀州からの甲子園は地域の悲願なので、僕たちの代で決めたい」と決意も新た。西垣戸監督は「1月の最終選考へ向けて、選手たちには21世紀枠に選ばれて良しではなく、甲子園で2勝以上を目標として人間的にも野球の技術も高めていこうと話をしました。地域の方々の夢、希望がまた一つ繋がったと思うので、選手たちにもしっかりと頑張ってもらいたい」と話した。

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