学校防災研修も同時に 避難所生活を考える 有馬中1年生が防災学習

 熊野市有馬中学校(伴充校長)の1年生が7日、防災学習に取り組み、地震や台風から身を守る行動や避難所生活について学んだ。簡易トイレや木製ベッド、パーテーションの組み立ても体験し、災害時に自分たちに何ができるのかを考えた。

 熊野市防災対策推進課の山本昌伸さんが講師を務めた。地震と台風を大きな災害として取り上げ、津波からは「津波の来ないところまで逃げる」ことが重要と説明。台風については、紀伊半島の山地に湿った空気が当たることで雨が降りやすくなる特徴や、平成23年の紀伊半島大水害を紹介し、「台風は接近を予測できる。それが地震との違い」と早めの避難の大切さを伝えた。

 避難所生活についても、新潟県中越地震や阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の写真を示しながら解説。多くの人が床で寝るなど厳しい避難生活を余儀なくされた事例を紹介し、災害から助かった後も体調悪化などによる「災害関連死」を防ぐ必要があるとした。

 そのためには避難所を単に「逃げる場所」と考えるのではなく、避難した人たち自身も生活環境の改善に関わることが大切とし、トイレの衛生管理や健康、プライバシーの確保などについて生徒たちと考えた。

 実習では生徒が3班に分かれ、避難所で使用する簡易トイレ、木製ベッド、パーテーションを組み立てた。互いに声を掛け合い、手順を確認したり、作業しやすいよう足元を整理したりしながら協力して完成させ、実際の避難所運営につながる体験を重ねた。

 また、この日は熊野市教育委員会の本年度第2回学校防災対策推進研修会も行われ、市内小中学校の防災担当者ら約20人が参加。各校の地理的、地域的な実情や児童生徒の実態に応じた防災対策、防災教育の充実を目的としたもので、教員らは有馬中1年生の防災学習を見学した。授業後には三重大学大学院工学研究科の川口淳教授が災害対応について講演。教員らが学校現場における防災対策について理解を深めた。

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