任期満了に伴い9日付で退任する御浜町の大畑覚町長の退任式が同日、町役場で行われた。多くの職員が参列し、長年にわたって町政のかじ取りを担ってきた大畑町長の労苦をねぎらうとともに、別れを惜しんだ。
大畑町長は2014年9月に初当選し、同年10月に就任。3期12年にわたり町長を務めた。「町内融和・一策入魂」を政治信条に、「オール御浜」を掲げて町政を推進。人口減少や少子高齢化が進む中、防災対策や産業振興、子育て・教育環境の充実などに取り組んできた。
南海トラフ地震に備えた津波避難施設の整備や海岸堤防、高速道路網の整備促進など、防災・交通基盤の充実に尽力。基幹産業のかんきつ振興では「みかん、やったらええやん」プロジェクトによる新規就農者の確保を推進したほか、保育環境の充実や小中学校の統合に向けた取り組みなど、将来を見据えたまちづくりにも力を注いだ。
今年5月、年齢や体力面などを理由に今期限りでの引退を表明した大畑町長。退任式では、昭和49年に町職員として奉職して以来、半世紀余りにわたる役場との関わりを振り返った。職員時代には財政や総務などの部署を経験し、町長就任後は全職員とともに町政運営に取り組んできたと述べた。
3期12年の町政を振り返り、さまざまな施策を進めることができたのも職員一人一人の努力と協力があったからこそと強調。繰り返し感謝の言葉を述べた。長年親しんだ職場を離れることについては、まだ退任の実感が湧かないとしながらも、寂しさをにじませた。厳しい局面もあったが、仕事への思いを持ち続けてきたと振り返った。
最後に東地正登新町長の下で新たな町政が始まることに触れ、職員らに対し、力を合わせて町政を盛り上げ、御浜町のさらなる発展に尽くしてほしいと期待を寄せ、長年の感謝を伝えて締めくくった。
退庁の際には、職員や駆け付けた支持者らから花束が贈られ、長年の労苦をねぎらわれた。大畑町長は万感の思いをにじませながら花束を受け取り、慣れ親しんだ役場を後にした。

