防犯パトロールボランティア・熊野子ども見守り隊の隊長として、長年にわたって地域の子どもたちの見守り活動を続け、このたび勇退を決めた御浜町の徳本勇さん(81)に対する感謝状の贈呈式が14日、市文化交流センターで開かれ、熊野市教育委員会の倉本勝也教育長が徳本さんの活動をねぎらい、感謝状を手渡した。
同教委によると徳本さんは平成24年に熊野子ども見守り隊を結成。スクールガード・リーダーとして県に登録され、木本中・有馬中校区を中心に市内全域で子どもたちの見守り活動を精力的に続けてきた。活動にあたっては学校や行政、警察と密に情報を共有し、登下校時間帯を中心とした通学路や公園等での巡回を徒歩や専用車である「パンダ号」で行う体制を構築。定期的なパトロールをはじめ防犯・交通安全教室、学校訪問、イベントなどを通じて子どもを犯罪や交通事故から守るための実践的な取り組みを推進した。
さらに学校の安全教育を支えるべく、自身が巡回で気付いた危険箇所をまとめて学校と共有するなど、地域と学校が連携するシステムも構築。安全で安心な通学環境の確保に大きく貢献した。
贈呈式では倉本教育長が「平成24年の見守り隊結成、27年の御浜町支部発足、さらに29年には3市町にまたがるモデル地区として県の『安心安全の重点モデル地区』に指定されるなど、そのご尽力は地域全体の防犯・交通安全意識の向上へとつながっています。ご功績は公的にも高く評価され、卓越したリーダーシップと行動力は多くの子どもたちや地域住民に大きな安心をもたらし、地域の絆を深める力となりました」と感謝した。
徳本さんは「思い返せば30代の頃の熊野青年会議所での防犯活動から繋がりました。その後、平成9年に発生した神戸連続児童殺傷事件のニュースを見て、田舎でも安心できないどころか、田舎の方が危険かもしれないとボランティア活動に力を入れるようになりました。人生の半分以上でこうした活動に取り組んできましたが、周囲の協力があってこそ。様々な活動を行いましたが、パンダ号で巡回中、小学生の頃から顔見知りになった高校生が手を振ってくれた時は嬉しかった。高齢になり、これまでのような活動はできませんが、今後も子どもたちの安全を見届けていきたい」と話した。

