熊野市消防本部では本年度、水難事故への備えとして浮き輪などの物件投下や無線スピーカーによる声掛け機能などを備えた災害対応ドローンを配備し、今月5日から運用を開始。18日には木本町脇ノ浜でそのドローンを活用した水難救助訓練を実施し、水難者に対する浮き輪の投下とスピーカーによる声掛けで有効性を実証した。
同本部によるとドローンは980×760×480㍉で重量は10㌔、最大積載重量は6㌔。広角カメラ、ZOOMカメラ、レーザー距離計を搭載し、フック式物件投下装置と拡声スピーカー、スポットライトも装備している。飛行時間は59分(6㌔搭載時で約30分)で最高時速は90㌔(秒速25㍍)。電波を遮る障害物がなければ20㌔先まで操縦が可能とのこと。同本部では2023年に災害対応ドローンを導入しているが、今回導入した物件投下型のドローンは全国的にも例が少なく、県内では初の導入という。
訓練は海上に浮かぶ水難者を救助する想定で行われ、これまで訓練を重ねてきた隊員がドローンを操縦。浮き輪を携えたドローンを水難者に近づけると、スピーカーで声かけをしながら浮き輪を投下し、その後ボートで現場に急行した隊員が水難者を引き上げ救助した。訓練の模様は他の消防職員や市議有志もモニターと目視で見学。迅速かつ的確な救助を可能にするドローンを頼もしく見やっていた。
北畑亨消防長は「万が一水難事故が起きた場合に活用し、全力で人命救助に取り組んでいきたい。これまでなかなか波打ち際などから水難者に寄れなかったが、導入により上空から救助ができる。さらに訓練を重ねて精度を高めていきたい」と話していた。

