特急券購入など新サポート 熊野市駅など無人化へ JR東海が来年3月めどに

 JR東海は来年3月ごろを目途に、熊野市、紀伊長島、多気、四日市の4駅に遠隔対応型の「お客様サポートサービス」を導入すると発表した。これに伴い、4駅はいずれも無人化する方針。駅の無人化という寂しくも大きな転換点を迎える一方で、遠隔サポートやデジタル化による利便性向上が図られることになりそうだ。

 対象は熊野市駅、紀伊長島駅、多気駅、四日市駅。同サービスは近距離券売機に隣接してモニター付きインターホンや券面確認台を設置し、案内センターのオペレーターが遠隔で利用客の質問や手続きをサポートする仕組み。切符の購入やICカードへのチャージ、遠隔操作による乗り越し精算のほか、新幹線・在来線の指定席特急券の購入にも対応する。

 熊野市駅などでは現在、早朝や夜間の駅係員不在時に切符購入やICチャージができない時間帯があるが、導入後は列車運行時間中であれば終日利用可能になるという。

 また、裾野、四日市、多気、紀伊長島、熊野市の各駅には「サポートつき指定席券売機」も設置。インターホンを通じてオペレーターが対応することで、学生割引乗車券など証明書を要する割引切符の購入も可能となる。

 同社は人口減少に伴う経営効率化とサービス水準の維持を目的に、2013年の武豊線から同サービスを導入し、順次拡大してきた。今回、三重県内では紀勢本線3駅のほか、御殿場線(沼津―国府津間)、関西本線(四日市駅)、参宮線(鳥羽駅)でも導入する。

 あわせて来年春からは、同社が発行する交通系ICカード「TOICA」の利用エリアを三重地区へ拡大。紀勢本線(下庄―多気間)と参宮線(外城田―鳥羽間)の18駅、伊勢鉄道の鈴鹿駅に導入する。

 さらに、特急「南紀」では、三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市、新宮の主要5駅でチケットレス乗車サービスを開始。普通車指定席を対象に、JR西日本のインターネット列車予約サービス「e5489」で予約し、きっぷを受け取ることなく乗車できる。チケットレス化にあわせ、同5駅では特急「南紀」利用時にTOICAも使用可能とする方針。

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