御浜町、紀宝町、熊野市の福祉事業所が集まり取り組みをPRしあう「第2回めっちゃええやん!コンテスト」が7日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷で開かれた。3大学と3市町の6事業所が出場し、各施設が展開する取り組みを紹介。来場者も含め全員で『めっちゃええやん!』を共有した。
紀南地域の介護保険サービスや障がいサービス事業所が取り組みをコンテスト形式で発表し、グランプリを決めるイベント。福祉現場の魅力発信やお互いの取り組みを知ることで資質上を図ることなどを目的に熊野市、南牟婁郡の社協が主催し、熊野ロータリークラブなどが協賛。昨年に続いての開催となった。
コンテストは午前中に新設した学生部門が行われ、県内外の大学生が施設を見学し発見した魅力をアピール。三重大学は通所介護事業所おおきに、皇學館大学は在老所つどい、日本福祉大学は南紀さんさんワークについて紹介した。
午後からは事業所部門で1次予選を通過したケアサポート「ゼロワン」(紀宝町)、グループホーム「楽らく」(同)、就労継続支援事業「爽」(同)、生活介護「ここ」(御浜町)、放課後等デイサービス「SOLEIL」(同)、おろし複合福祉施設つどい(同)が登場。それぞれの特色を発表した。
学生部門はメッセージ性、魅力、学生としての視点、提案、総合評価の5項目、事業所部門はアイデア、インパクト、メッセージ性、期待感、総合評価の5項目をもとに、それぞれグランプリや特別賞などを選定した。
審査の結果、学生部門では、「おおきに」を取材した三重大学の鷲見怜香(4年)、辻本彩名(4年)、高木涼さん(大学院1年)がグランプリに選ばれた。3人は「若者に伝えたい!『介護じゃない介護』とは」と題し、動画や調査したデータを交えながら施設を紹介。交流サイト(SNS)での発信を提案した。賞を獲得した3人は「介護施設は静かだと思っていたが、笑顔と笑い声があふれていて印象が変わった。みんな和気あいあいと楽しそうで『めっちゃええやん』と感じた」と話した。
一方、「事業所部門」は紀宝町のグループホーム「楽らく」がグランプリ、御浜町のおろし複合福祉施設「つどい」(御浜町)が準グランプリを獲得した。表彰式では協賛した熊野ロータリークラブの山口哲生会長が賞状を手渡し「熱烈な応援は事業所、利用者の方に認められた証拠。皆さんの一生懸命さがすごく伝わりました。貴重な経験が今後の人生の役に立つことを期待しています」と伝えた。

