ユニカールで交流も 誰もが大切にされる世界に 飛鳥中校区人権フォーラム

 熊野市の飛鳥中学校区人権フォーラムが4日、同校体育館で開催された。同校生徒と校区にあたる五郷小、飛鳥小の5・6年生児童が人権について発表し合い、ユニカールなどで交流を深めた。

 飛鳥中学校区の人権教育の推進を図ることや、小学校6年生が進学する際の〝中1ギャップ〟解消を図ることなどを目的とするもの。はじめに各校の児童生徒が人権教育に関わる取り組みを発表。五郷小は6年生の宇城桜真君が「車いすを利用している人の日々」、齋藤愛佳さんが「より多くの方が快適に食事を楽しめるカトラリー」をテーマに、人権学習の成果を語った。

 続いて飛鳥小の5・6年生児童が「誰もが大切にされる世の中に」をテーマとして、差別や戦争、いじめなどから人権を守るために自身の考えを述べる〝自分宣言〟を発表。飛鳥中は2年生が障がい者・性的マイノリティー、外国人に関する人権学習の成果と、修学旅行で訪問したユニセフハウスで学んだことを紹介し「世界中にはいろいろな人がいる。自分には関係ないと決めつけずに、こういった人がいるという考えを持とう」と呼びかけた。

 その後、交流活動として全員でユニカールを楽しみ、ストーンの行方に一喜一憂。最後はいじめや差別のない世の中、平和などへの願いを込めたバルーンリリース(風船飛ばし)を行い、大空へ向かって小さくなっていく風船を見送りながら、人権保護への想いを新たにしていた。

 なお、風船はラテックス製で、生分解されて自然に還る素材という。

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