任期満了に伴う尾鷲市長と市議のダブル選挙が8日に投開票された。市長選は現職の加藤千速氏(76)が新人で元県議の津村衛氏(50)との一騎打ちを制し、3選を果たした。市議選は新人5氏が当選するなど、新議員10人が決まった。
市長選の投票率は71・38%(前回73・18%)。加藤氏の事務所では午後9時15分ごろ当選確実の報が入ると、支持者らから大きな拍手が沸き起こった。鈴木英敬衆議院議員、吉川有美、山本佐知子両参院議員、近隣市町の首長、東豊、谷川孝栄両県議らもお祝いに駆けつけた。
加藤氏は支持者らに感謝を伝え「地域経済を活性化して交流人口を高め、尾鷲を元気にすることが必要。市民の安全安心はもちろんのこと、快適な生活が送れるよう公共施設のインフラ整備を行い、元気な尾鷲でいてほしいと10の大型事業を計画した。これは絶対にやり抜きます」と力強く抱負。「4年前に提唱した『住みたいまち 住み続けたいまち おわせ』を実現できるよう、ホップ、ステップ、ジャンプのジャンプとして頑張ってまいりたい」と語り、協力を呼びかけた。
一方、市議選は定数10に対し現職7人、新人7人の計14人が立候補する大混戦となった。市議選の投票率は71・38%(前回73・17%)。選挙の結果、公明党の小川公明氏(68)がトップ当選。新人の中井勇気(25)、西野雄樹(35)、佐々木康次(60)、入田真嘉(40)、野田憲司氏(52)も嬉しい初当選。現職の岩澤宣之(43)、中村レイ(76)氏は落選。特に岩澤氏は当落ラインで野田氏と558票の同数だったが、公職選挙法の規定によるクジで涙をのむ結果となった。
市長選、市議選の得票数は表の通りで丸数字は今回を含めた当選回数。按分は切り捨て。