海上綱渡りに大歓声 熊野灘ほうばい祭り

 熊野市のゴールデンウィークの名物イベント「第19回あら!さかな熊野灘ほうばい祭り」が4日、二木島港で5年ぶりに開催され、大いに賑わった。

 同イベントは二木島、甫母、遊木町の出身者らでつくる地域起こしグループ「荒志」(片岡龍介会長)が主催。ここ4年来、コロナ禍のため中止していた。

 午前9時30分の開始とともに続々と家族連れらが来場。荒志有志の太鼓演奏でオープニングを飾った。片岡会長が多くの来場者に歓迎の言葉を述べた。鈴木英敬衆議院議員や河上敢二市長も訪れ、ほうばいまつりの復活を喜んだ。

 会場では地元産品の販売や、荒志と親交のある地域起こしグループらの出店があり大繁盛。フリーマーケットやビアガーデンも賑わった。鯛汁振る舞いには長蛇の列が出来た。

 イベントの目玉の海上綱渡りには子どもから大人までが果敢に挑戦。大声援を受けながら、海の上、高さ8㍍に張られた綱を腕力だけで渡り、進んだ距離を競った。この結果、「高校生以上男子と成年男子の部」は33㍍を記録した伊勢市の加藤元章さん(46)、「中学生以下男子と女子の部」は木本中3年生の山口椋生さん(14)がそれぞれ優勝した。

 この後もサプライズイベントやお菓子ほりが行われ、大きな歓声が上がっていた。地元の言葉で、仲の良い友だちという意味の「ほうばい」どおり、来場者らは大いに親睦を深めていた。

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