乗合タクシー利用促進へ ワンコインデー導入 紀南地区公共交通会議

 令和6年度第1回紀南地区公共交通会議熊野市分科会が22日、熊野市役所で開催され、熊野市、御浜町、紀宝町、中部運輸局、県、警察、交通事業者、住民代表、関係者らが出席。近畿大学工業高等専門学校教授の中平恭之さんがこれまでに引き続き会長に選任され、座長となって進行した。

 分科会では乗合タクシー利用推進キャンペーン「ワンコインDAY」について協議した。現在市街地(波田須、磯崎、大泊、木本、井戸、有馬、久生屋、金山町)、山間部(紀和町全域、育生町の一部、熊野川行政局)、海岸部(須野、甫母、二木島、二木島里、遊木、新鹿、波田須町)、神川育生(神川、育生、紀和町平谷地区、和歌山県北山村)の4エリアで運行している乗合タクシーについて、利用のきっかけを作るとともに定期的な利用者の増加を図ることなどを目的とするもの。乗合タクシーは各エリア内で1日7便運行しており▽自宅から目的地▽目的地から目的地▽目的地から自宅―の3系統を走らせている。目的地は公共的施設(市役所、駅等)や医療・福祉施設、商業施設(スーパー、商店街等)に限られる。1ヵ月前から予約でき、料金は1回の乗車につき小学生以上1人300円。エリア外への運行は行わず、エリア外を希望する場合は公共交通機関等に連絡する。

 ワンコインDAYは1回300円の料金を、毎月第3木曜日に100円とするもの。近々の実施へ向けて準備を進め、年度内は継続して行うという。時間の前後があるため、予約の際に希望をしっかりと伝えることが大切。市の担当者は「この機会にまずは一度、乗合タクシーを利用していただき、利便性などを実感してもらえれば」と話した。

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