最後の新入生207人 木本、紀南両高校で入学式

 三重県立木本高校(福田英成校長)と紀南高校(孝明校長)で8日、それぞれ入学式が挙行された。両高校は来春、新たに「熊野青藍高校」としての統合を控えている。現行の木本高校生、紀南高校生として最後の入学式となり、新入生が様々な思いを胸に新しい学び舎の門をくぐった。

 木本高校には163人(普通科123人、総合学科40人)が入学した。式典には藤根正典県議や河上敢二熊野市長、天野長志紀南地域活性化局長、奥山幸伸熊野署長ら来賓も祝福に駆け付けた。国歌斉唱に続き、福田校長が全員の入学を許可した。

 福田校長は「皆さんの母校となるこの木本高校は、創立100年を超える歴史と伝統のある学校です。地域の教育の核として多くの人材を育て、その中では日本全国や世界を舞台に素晴らしい活躍をする卒業生も多数輩出してきました。皆さんはその後輩として地域の方から『木高生』と親しみを込めて呼ばれる存在となり、先輩たちに続く活躍が期待されます。ぜひ、自覚と誇りをもって行動してほしいと思います。高校生活のスタートにあたっては▽高校生活の目標をしっかりと持つ▽自分のことを大切にし、他の人のことも大切にする▽身に着けた力を世のため、人のために活かす―という3つのことを、今日から木高生になる皆さんにお願いします。よくぞ木本高校に来てくれました。本当にありがとう。これから一緒に頑張りましょう」と式辞を述べた。

 続いて新入生を代表し、前川陽城さん(普通科)が「生徒としての自覚を持ち努力を怠ることなく勉学、スポーツに励み、有意義な高校生活を送ることを誓います」と宣誓。来賓の藤根正典県議、河上敢二熊野市長が祝辞を述べ、吹奏楽部の演奏で校歌を斉唱して滞りなく式が終了した。

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