交通事故減少へ団結 熊野署 春の交通安全運動出発式

 熊野署は11日、同署駐車場で11日から20日まで行われる春の全国交通安全運動の出発式を実施。取締り部隊と広報啓発部隊が街頭監視へ出動した。

 今回は▽子どもを始めとする歩行者の安全の確保▽横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上▽自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底―を運動の重点に、各種啓発活動を展開する。

 署員や熊野地区交通安全協会役員、各種ボランティア団体等約40人が参加した出発式では、河上敢二市長が「統一地方選の関係で1ヵ月遅れの交通安全運動開始となったが、県内では今年、交通事故死者が前年に比べて10人多いとのこと。非常に車が増えている印象がある。交通事故が起こるのはほんの少しの気の緩みであり、多くの皆さんから交通ルール・マナーを守ろうというお声掛けをお願いしたい。また、警察官の姿やパトカーを見る事で気が引き締まるので、ぜひとも事故が1件でも少なくなるようご尽力をお願いしたい」と挨拶。奥山幸伸熊野署長も「県内では昨日現在で24件の死亡事故が発生し、25人がお亡くなりになっている。前年同期と比較して発生は9件、死者は10人の増加であり、4月3日には三重県交通死亡事故多発警報が発令されるなど非常に厳しい状況となっている。管内では死亡事故は発生していないが、事故発生件数が前年と比べて14件増加しており予断を許さない状況。警察としても悪質危険な運転を中心とした指導取締りを一層強化し、各種交通安全活動を推進していく。また、全ての自転車利用者にヘルメット着用の努力義務が課せられており、こちらも広報を実施していくのでご協力を」と求めた。

 その後、署員らがパトカーなどで交通安全広報活動に出動。管内を巡って交通事故防止を訴えた。

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