それぞれの校舎活用 木本・紀南高校を統合 三重県教委が正式に表明

 三重県教育委員会は10日、県立木本高校と紀南高校を2025年度(令和7年度)に統合すると表明した。県議会教育警察常任委員会で報告した。統合後の学校名や制服、校歌などは今後、検討していく。

 県教委では平成24年度から県立高校の活性化策を議論する紀南地域高等学校活性化推進協議会を設け、木本、紀南両高校の在り方について議論を重ねてきた。令和7年度には両校合わせて5学級規模が見込まれるなど生徒数減少という現実を前に、統合を受入れざるを得ない状況となった。

 同協議会では昨年実施した中学生や保護者へのアンケート結果なども踏まえ、今年2月7日の第6回会議で「令和7年度から木本、紀南高校を統合し、それぞれの校舎を活用した校舎制(木本校舎4学級、紀南校舎1学級)にする案」をまとめ、県教委に提言した。

 木本、紀南高校の統合については、統合後もそれぞれの校舎を利用する校舎制を活用。木本校舎には普通科3学級と総合学科1学級、紀南校舎には総合学科1学級を配置する。教諭が校舎間を移動して授業を行う想定。学校行事等は共同で実施するという。

 なお、県議会教育警察常任委員会では、すでに校舎制を導入している南伊勢高校の南勢校舎を令和6年度入学分から募集停止することも報告された。

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