紀宝町の子育て環境の現状 ママサークル「さくらんぼ」が知事と対話

 紀宝町内で子育てに奮闘するお母さんたちが集まった、ママサークル「さくらんぼ」(舛屋秀美代表)と一見勝之知事との意見交換会が7日、町立図書館と子育て支援センターの機能を併せ持つ複合施設「紀宝はぐくみの森」で開催。「さくらんぼ」のみなさん、一見知事、西田健町長が円になって対話する形式で、まちの子育て環境の現状を共有し、より良い環境整備へ考えをめぐらせた。

 さくらんぼのメンバーから「子育て支援センターができ、予約なしで利用できるおかげで他のママさんと仲良くなれた」「チャイルドシート購入や新生児の検査費用などの補助など手厚い」「お母さんの悩みにも相談を受けてもらい、心の健康にも良い」「ファミリーサポートセンターが利用しやすい」「ベビーベッドやチャイルドシートの貸し出しが可能」「親子で気軽に参加できるサロンやワークショップが充実している」といった声や、一方で紀宝町内には商品券でおむつを買う場所がないなど、現状の課題も伝えられた。

 ママたちの声を聞き、西田町長は町村合併後初の町長選挙で子育て支援センターやファミリーサポートセンターの開設を公約として掲げたほど子育て支援を重要視しているとし、「お母さんやお父さんが自分の仕事をしながら子育てができる体制が必要」と強調。まちの子育て施策へ好評の声が聞かれたことに安堵しつつも、課題については現金で給付される支援金も活用してほしいと述べた。

 一見知事は、〝みえ子ども丸ごと支援パッケージ〟の来年度分の予算を、前年度より22%増の98・6億円を確保し、県内約100ヵ所の子ども食堂の拡大など子育て支援をより強化していくと紹介。大きな公園など子どもが外で元気いっぱい遊べる環境づくりを求める声を受けると、自身の出身地である亀山市の田舎の風景を思い起こして必要性に共感を示した。

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