豊かな防風林に育って 熊野市南郡3市町 住民らが保全活動

 熊野市、御浜町、紀宝町の防風林で4日、それぞれ「七里御浜防風林GG(グリーングロー)作戦」が展開された。3年ぶりの開催となり、住民らが松林の植樹や清掃など保全活動に励んだ。

 3市町や県、環境省などで構成する七里御浜松林を守る協議会(会長・西田健紀宝町長)が主催。平成5年度から毎年行われているもので、今回で26回目。七里御浜国有林は熊野市、御浜町、紀宝町の3市町の海岸林に位置。海からの強風、塩分を含んだ潮風から人々の生活や農作物を守るため、海岸防風林として重要な役目を果たしている。

 熊野市は有馬町、御浜町は阿田和、紀宝町は井田の海岸防風林でそれぞれ実施され、クロマツの苗が各市町80本、合計240本が植えられた。

 熊野市会場では約20人が参加。はじめに主催者を代表して市役所林業振興課の福岡稔雄課長が「いかにこの防風林を次の世代に残していくかが大事。今後も保全に力を入れていきたい」と挨拶。三重森林管理署の石上公彦署長も「防風林は防災、保安林として重要」。谷川孝栄県議も活動に感謝の気持ちを伝えた。この後、作業手順の説明に続き、参加者がスコップで穴を掘り、クロマツの苗80本を植樹した。

 御浜町や紀宝町でも同様の活動が行われ、参加者が「大きく育って」と願いながら苗を植えていた。

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