みかんの町の将来守る 御浜町 食品ロスや柑橘PRで協定

 御浜町と積水ハウス株式会社、株式会社クラダシ、パーク七里御浜株式会社、一般社団法人ツーリズムみはまは28日、「御浜町における食品ロス削減及び特産品のPRに向けた連携協定」を締結した。

 御浜町は「年中みかんのとれるまち」だが、人口減少や高齢化による担い手不足、生産量減少など産地としての将来が危惧されている。こうした中、御浜町のみかん産業再生と地域活性化を目的とした協定を結んだ。

 積水ハウスとマリオット・インターナショナルが推進する地方創生事業「Trip Base道の駅プロジェクト」の地域活動の取り組みとして、積水ハウスが協定締結を主導。クラダシが行っているソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」での御浜町産品の販売や、大学生の社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」、地方創生事業「Trip Base道の駅プロジェクト」などで協力していく。

 まずは具体的な取り組みとして、12月12~18日に6人の大学生らが御浜町で「クラダシチャレンジ」を実施。「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重御浜」を学生の宿泊場所として利用。学生は担い手不足により未収穫となってしまう可能性のあるみかんの収穫を支援する。また、学生が収穫したみかんを道の駅パーク七里御浜内のジュース工場でジュースに加工する。クラダシチャレンジ期間中には学生と役場職員の意見交換会も実施する予定という。

 協定調印式は町役場であり、大畑覚町長、クラダシの関藤竜也代表取締役社長、積水ハウスの中尾茂樹開発事業部トリプベース事業推進室長、パーク七里御浜の利文代表取締役社長、ツーリズムみはまの湊賢一郎代表理事が出席。協定書に調印した。

 大畑町長は「御浜町のみかんが世間に広く知られ、食品ロスをなくせるよう連携の中で取り組んでまいりたい」と協力事業に期待。関藤社長は「来年、再来年と活動が発展し、町の未来がより明るい方向に事業推進できれば」と述べた。

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