夜空の大輪で見送る 木本 伝統絶やさず初精霊供養

 熊野市井戸町と有馬町の七里御浜海岸で16日、それぞれ初精霊供養が営まれた。海岸に並ぶ燈籠に遺族らがじっと手を合わせ、これまでの感謝を伝え故人を偲んだ。

 井戸町では井戸地区社会福祉協議会(松田明彦会長)が「初盆家庭灯ろう焼き」を実施。18家庭が参加した。獅子岩近くの海岸に18柱の燈籠が並ぶ中、三光寺の佐野隆史住職が読経。遺族らが故人の冥福を祈った。

 一方、有馬町では口有馬初盆を送る会(山門孝行代表)が「初盆精霊灯籠送り」を開催した。同町の南泉寺、海岸寺を中心に33家庭(35精霊)が参加。海岸寺の桝本幾穂住職が導師となり法要を執り行った。

 また、両会場では法要後にそれぞれ追善花火が打ち上がった。遺族らは夜空に咲く大輪の花を見上げ在りし日の故人の姿を思い浮かべていた。

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