打ち上げ花火で追善 紀宝 35柱の初精霊を供養

 盆の初精霊供養の行事に合わせた「第16回紀宝町花火大会」が15日夜、鵜殿港周辺で開かれた。地域住民が大勢訪れ、銀滝花火で35柱の先祖の霊を見送った。今年は3年ぶりに打ち上げ花火も行われ、訪れた人たちが眼前で開く迫力満点の花火を満喫した。

 町村合併前の「初盆供養・追善花火大会」を引き継ぎ、町の花火大会として実行委員会(大会長・西田健町長)が行っているもの。新型コロナウイルス感染拡大防止のため一昨年、昨年は花火の打ち上げを取りやめ、追善供養のみだった。

 開催にあたって、会場では例年通り町商工会青年部が銀滝花火の設営・点火、燈籠の設置に協力。町職員と連携しながら準備した。

 初精霊供養では、西田町長が家族や地域社会のため日夜努力を重ね、幸せと平安を築いてきた精霊に感謝と哀悼の言葉。東正寺(鵜殿)の住職らの読経が響く中、西田町長、藤根正典、谷川孝栄両県議、向井健雅町議会議長、遺族代表の瀬古真市さんが焼香。初盆を迎えた家庭の参拝、燈籠焼き、銀滝花火などの精霊供養行事が行われた。

 この後、追善スターマイン、メッセージ花火、追善早打ちなどの花火が夏の夜空に広がった。会場には打ち上げ花火を見ようと多くの家族連れらの姿もあり、夜空を彩る大輪の花を楽しんでいた。

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