ワークショップに多くの参加 多種多様な作品が魅了 14日までアートイベント「熊野に住む」

 アーティストが約1ヵ月にわたって滞在し、常時と異なる文化環境で作品制作等を行うアーティスト・イン・レジデンス「KUMANONISUMU(熊野に住む)!2022」が10日にオープニングを迎えた。初日は文化交流センターでオープニングイベントが行われ、作家や展示作品の紹介などが行われた。

 催しは熊野市出身で現在はウィーンを拠点に活動するアーティスト・えのもとひささん(40)と、アーティストスタジオの管理マネジャーなどを行っているティナ・ナツビリシュビリさんが企画運営。国内外のアーティストを迎え入れ、熊野市の神川町、飛鳥町、木本町と御浜町で異文化交流を進めながら制作活動を行い、その経過を写真や動画に記録してきた。

 オープニングイベントでは、えのもとさんとティナさんが協力への感謝を述べるとともに、展示内容や作家を紹介し「この日を迎えられて嬉しい。ぜひ作品を楽しんで」と挨拶。河上敢二市長がアーティストに歓迎の言葉を述べ「市民の皆さんや子どもたちが素晴らしい作品と触れ合う機会。市としてもイベントを契機として文化芸術の発展へさらに努力し、市民の皆さんの活動を支援していきたい」と述べた。引き続き動画鑑賞や交流センターで展示物のガイドが行われた後、記念通りの展示会場へ移動してシャッターアートなどを鑑賞した。

 交流センターには地元作家の新谷武文さん三隅俊昭さんの作品がズラリと並び、旧神上中会場は絵画や彫刻、陶芸、写真などこちらも多種多彩な作品がズラリ。各会場でのワークショップも幅広い年代が訪れ、好評を集めた。

 最終日の14日は午後5時半から、旧神上中学校でピアニストの榎本有夏さんによる弾き語りコンサートと終わりの会で締めくくる。

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