外出自粛等はなし 感染防止の再徹底を 三重県 BA・5対策強化宣言

 三重県は5日、「BA・5対策強化宣言」を県全域に発出した。期間は21日(日)まで。高齢者や重症化リスクの高い人に感染を拡げないよう、すべての県民に基本的な感染防止対策の再徹底やワクチン接種機会の積極的活用などを呼びかけた。経済活動との両立のため、外出自粛などの行動制限は盛り込んでいない。

 同宣言は愛知、岐阜県と足並みをそろえて発出した。一見勝之知事の説明によると、県内は4日から病床使用率が50%を超え、救急医療に影響が出始めるなど医療ひっ迫化が進んでいる。第7波の特徴としては高齢者や基礎疾患のある人が重症化している。若い世代が重症化をする例はまれだが、高齢者に感染を拡げないことが重要とし「全ての県民の方々が感染に注意した行動をしていただく必要がある」と述べた。

 県民に対してはマスク会食の励行などマスク着用をお願いした。熱中症対策も考慮しながら、高齢者がいる場所では「きちんとマスク着用を。また、自宅でも適切な換気を」と求めた。

 最大のポイントとしては高齢者や基礎疾患のある人たちや同居家族に対し、外出自粛ではないが、人が多く集まる場所へ行くことを控えるなど、感染リスクに注意をした行動を訴えた。また、一見知事は医療機関のひっ迫に関し、検査や診断を目的とした救急車の利用を控えるよう求めた。

 一方で、社会経済活動との両立のため、旅行代金を割り引く「みえ得トラベルクーポン」は現段階では継続。外出自粛や、飲食時の同一テーブルの人数制限などはない。

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