伝統存続の観点で打上を 「冬の花火」に協力求む 熊野市観光協会 9月30日まで寄付募る

 熊野市観光協会(中平孝之会長)は今年11月、木本町の鬼ヶ城(予定)で「伝統花火存続のための打上花火」開催を計画。1日、中平会長が記者発表を行い、開催への想いと寄付への協力を呼び掛けた。

 中平会長によると、コロナ禍で3年連続熊野大花火大会が中止となり、この地方にも様々な影響が影を落とすなか、300有余年の伝統を誇る熊野大花火で毎年フィナーレを飾る鬼ヶ城大仕掛けを手掛けている和田煙火店も苦境に直面している状況。今回は熊野市観光協会として地元唯一の花火業者を支援し、伝統を守っていく観点での打上花火を計画したもの。

 協会では市内外から寄付を募り、その額に応じて花火の内容や規模を決めていく考え。寄付については協会ホームページやSNSなどを通じて情報発信し、現金や書留、振込などで募っていく。また、宿泊施設や道の駅、観光協会会員の店頭などへ募金箱も設置し、協力を呼び掛けていくという。

 寄付は9月30日まで受け付け、花火の内容などについては改めて発表。見物方法についても感染防止対策を徹底すべく、2日に行われる長岡の花火大会を視察して対策の参考にする。

 中平会長は「我々としても非常につらい3年間だったが、伝統ある花火大会を守っていくために、我々が出来る事をやろうという想いです。金額によっては『鬼ヶ城大仕掛け』が見られるのではないかとの期待もあり、冬の花火もまた美しいもの。11月ならマスクも苦にならず、日暮れが早いため短時間で花火ができる利点もある。ぜひ、多くのご賛同、ご協力をお願いしたい」と呼びかけた。

 問い合わせは同協会(0597・89・0100)または同協会ホームページの参照を。

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