作家が約1ヵ月間滞在し 地域の課題や魅力を形に アートイベント「熊野に住む」

 アーティストが一定期間滞在し、常時と異なる文化環境で作品制作等を行うアーティスト・イン・レジデンス「KUMANONISUMU(熊野に住む)!2022」がこの夏、熊野市や御浜町で行われる。2日、熊野市出身で現在はウィーンを拠点に活動するアーティスト・えのもとひささん(40)が記者発表を行った。

 イベントはえのもとさんと、アーティストスタジオの管理マネジャーなどを行っているティナ・ナツビリシュビリさんが企画運営。熊野市とオーストリア文化省が後援する。

 オーストリアから8人、国内から4人と2組の絵画や写真、陶芸、映像などを手掛けるアーティストを招き、熊野市の公共スペースや旧神上中学校で会場の特性を生かした展示や参加型作品制作のワークショップを実施。アーティストは7月15日から8月14日まで熊野市木本町と神川町、飛鳥町、御浜町の4地域に滞在し、インスタレーションやパフォーマンスを行う。

 その経過を写真や動画に記録し、8月11日(木)から14日(日)に、熊野市文化交流センターや旧神上中学校などで作品等の展示を予定。展示会場はさらに増える可能性もあるという。また、調査研究段階から展示会の終わりまで期間全体を通し、参加アーティストとえのもとひさ、ティナさんのそれぞれの活動での発見や出会い、経験などをオンラインブログに記録し、配信する。

 えのもとさんは「今回は作家が実際に住み、人々と交流する中で感じたことや地域の課題、魅力などを形にし、展示会で見てもらおうというスタイル。コロナで祭りや花火などいろいろなものが中止になるなか、イベントが皆さんの楽しみになってくれればと期待しています」と話した。

 なお、モーションギャラリーでクラウドファンディングも実施中。目標金額180万円で期間は6月9日まで。「こちらもぜひご協力を」と呼びかけた。ワークショップの日程は次の通りで、定員は各10人。参加申し込みはメール(interactartprojects@gmail.com)で。

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