屈指の難コース激走 3年ぶりにツールド・熊野

 日本国内最高峰カテゴリー大会の自転車レース「TOUR de 熊野(ツールドくまの)」=角口賀敏実行委員長=の第2ステージ(熊野山岳コース)が28日、熊野市の里創人・熊野倶楽部を発着点に熊野市と御浜町の山岳コースで開かれた。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」主催。

 コロナ禍で一昨年、昨年と無念の中止を経て、3年ぶりの開催となる大会。今年は国際自転車競技連合(UCI)の国際自転車ロードレースのみの実施。新宮市の株式会社キナンがメインスポンサーのプロチーム「KINANレーシングチーム」をはじめ、チーム右京、宇都宮ブリッツェン、マトリックスパワータグなど国内17チームと、海外籍1チーム(国内在住選手のみ)が出場した。

 28日は東紀州防災拠点施設でセレモニーが行われ、廣田恵子副知事らが選手たちを激励。80人の選手たちが熊野倶楽部~くまのParadise付近の0・7㌔をパレード走行した。この後、パレードを終えた選手たちが金山交差点付近で本格的にスタート。厳しい上り下りが続く屈指の難コース104・5㌔をものともせず、猛スピードで疾走するなど激しいレースを展開した。コース沿いでは多くの地元住民が声援を送り、選手たちを後押ししていた。大会は29日に太地町での「太地半島周回コース」でフィナーレを迎える。

 角口実行委員長は27日に新宮市熊野川町であった開会セレモニーで開催に向けた多くの協力に感謝し「力いっぱい熊野の地を駆け抜けて欲しい」と話していた。

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