熊野~尾鷲を結ぶ高速道路 開通祝い4車線化へ意気込む

 東紀州地域5市町の首長らが中心となって構成する「熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会」の本年度総会が25日、熊野市文化交流センターであった。5市町や国土交通省の関係者らが出席し、昨年度の事業内容や収支決算、本年度の事業案、収支案予算案などを確認した。河上敢二会長(熊野市長)は昨年夏に全線開通したことに対し、関係各位に改めて感謝。今後は同道路や紀勢自動車道(紀勢大内山IC~尾鷲北IC)の4車線化を目指し、「暫定2車線区間の早期4車線化の実現へ向けた取り組みを図っていきたい」と意気込んだ。

 国道42号熊野尾鷲道路(尾鷲北IC~尾鷲南IC間、延長5・4㌔)は、平成24年度に事業着手され、昨年8月29日に全線開通した。近い将来発生するとされる南海トラフを震源とした巨大地震などの大規模災害発生時のセーフティーネットとしての重要性が認識されているほか、津波等の災害による地域孤立の可能性を軽減する効果にも期待されている。

 災害時での一部区間の途絶や一部施設の破壊によって全体の機能不全とならないよう、より強い道路とするため、本年度は同道路と紀勢自動車道の一部区間の4車線化に向けて早期事業化を図る。これとともに熊野道路の事業推進、紀宝熊野道路の早期工事着手、新宮紀宝道路の令和6年秋開通なども合わせて関係機関への要望活動や相互の情報交換などに取り組んでいく。

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