お願いコール響く 熊野市議会議員選挙 定数12に14人立候補

 任期満了(30日)に伴う熊野市議会議員選挙が17日に告示され、定数12に対し現職9、新人5の合計14人が立候補。党派別では無所属13人、公明党1人。これまで水面下で政治活動を続けてきた候補者たちが、本格的な選挙戦へと突入した。

 投票は24日(日)に市内42ヵ所で行われ、同日午後8時から井戸小学校講堂で即日開票される。

 期日前投票は18日(月)から23日(土)まで熊野市役所2階会議室または紀和コミュニティセンターで受け付ける。時間は午前8時30分から午後8時(紀和コミュニティセンターは午後5時)まで。

 今回の選挙戦は現職の前地林、山本洋信、樋口雄史、下田克彦、山田実氏のベテラン5議員が引退。新人は2月中旬から3月中旬にかけて五十音順で岩本有史、扇谷智美、仮屋義雄、髙垣裕人、和田泰史氏が立候補を表明した。

 現職5人の引退と、新人5人の表明により、選挙前から水面下で激しい政治活動が繰り広げられてきた。市内の選挙通も「今回は今までで一番票読みが難しい」と話すほど混迷している。

 告示日の市役所には早朝から各陣営の運動員らが詰めかけた。届け出を済ませ、市選挙管理委員らの検収を受けたあと、標記や自動車掲示板、腕章などの「選挙7つ道具」を受け取り、足早に事務所へと引き揚げた。

 各陣営の事務所前などでは集った支持者らを前に、タスキをかけた候補者が一声を放ち、公約などを演説。運動員らは市内各地のポスター掲示場へと向かい、選挙カーからはウグイス嬢の「お願いコール」が響いた。

 立候補の届出は午後5時で締め切られ、当初の予想通り14陣営の選挙戦突入が確定。激戦必至の選挙戦に各陣営とも気を引き締めていた。

 選挙人名簿登録者数は4月16日現在で1万4098人(男6444人、女7654人)。

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