伝統受け継ぐ夏の風物詩 熊野大花火大会今年も8月17日開催

 熊野大花火大会実行委員会は15日に会合を開き、令和8年の熊野大花火大会を8月17日(月)に開催することを決めた。荒天時の予備日は21日(金)、24日(月)、27日(木)の3日間とする。

 熊野大花火大会は七里御浜海岸を舞台に繰り広げられる全国有数の海上花火大会で、約250~300年前に起源を持つとされる。もともとは木本町の極楽寺で行われていた初精霊供養の松引き行事に伴う柱松花火が始まりで、お盆の16日に簡素な打ち上げ花火が行われていた。

 その後、明治時代に入ると井戸の水大師参拝客の関係などから開催日が21日に移るなど変遷を重ね、花火の規模も拡大。打ち上げ場所も寺院から海岸へと移り、地域を代表する行事として発展していった。大正期には追善花火と八朔花火が合同で打ち上げられるようになり、観光要素も加わって県内外から多くの見物客を集めるようになった。

 昭和に入ると「鬼ヶ城大仕掛」が登場し、海と岩場の地形を生かした豪快な演出が人気を博したが、戦時中は中止を余儀なくされた。戦後の昭和21年に復活し、開催日は一時20日前後に設定されていたものの、昭和38年から現在の8月17日に定着した。

 近年は「三尺玉海上自爆」や「鬼ヶ城大仕掛」など独自の演出で知られ、平成以降も技術革新を重ねながら進化。新型コロナウイルスの影響で令和2年から4年まで中止となったが、同5年に4年ぶりに復活し、多くの観客でにぎわった。

 大会では、大口追善花火や単独打上花火、合同追善花火、メッセージ花火など、供養と観光が融合した多彩なプログラムが特徴。実行委員会はこれらの受付について「詳細が決まり次第、大会ホームページでお知らせする」としている。

 長い歴史の中で形を変えながら受け継がれてきた熊野の夏の風物詩。今年も夜空と海を彩る壮大な花火に、地域内外から大きな期待が寄せられている。

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