「活力ある地域社会へ」 市老人福祉大会健康長寿社会へ団結深む

 熊野市老人クラブ連合会(和田いく子会長)と市社会福祉協議会(阪口任紀会長)主催の第10回熊野市老人福祉大会が4日、市文化交流センターで開かれ、来賓と各地区老人クラブ会員ら約130人が出席。木本寿会の宮尻利春さんら老人クラブ功労者9人と優良老人クラブ2団体を表彰した。

 式典は市老連の北孝三副会長による開会の言葉で始まり、国家斉唱に続き物故者に黙祷。和田会長は「国内で2042年に65歳以上の高齢者数がピークを迎えると言われる中、老人クラブ活動の精神である健康・友愛・奉仕の意義はより一層大きなものとなっている。人生100年時代へと到達した今日、健康寿命の延伸が大切なものとなってくるでしょう。ある本では『人づきあいが健康寿命を延ばす』と強く謳っている。市や社協が運営するサロン事業など、その場に行ってコーヒーを飲むだけでも人との繋がりができ、孤立予防に繋がる。人とつながりを持つことで心に張りが生まれる。昔から持ちつ持たれつという言葉があるように、困った時には助け合い、支え合って、常に奉仕の心を忘れず頑張りましょう」と挨拶した。

 顕彰では老人クラブ功労者と優良クラブを表彰。来賓の河上敢二市長が「熊野市の高齢化率は45%を超え、人口減少も進む中、市の目指す姿を実現するためには皆様のお力添えが不可欠。長年培ってこられた豊富な知識と経験を生かし、人生の大先輩として、地域の良き相談者・理解者として、地域のまちづくりにおける重要な担い手として今後とも一層のご活躍を」と述べ、濱重明市議会議長、藤根正典県議がお祝いの言葉を述べた。

 最後は「それぞれの地域の実情に合わせた『地域共生社会』の実現に取り組み、会員それぞれが役割を担い、自分らしく活躍できる『活力のある地域社会』に向け、会員一同、心を一つに強い決意をもって取り組む」などの大会宣言を採択し、大橋秀行副議長の発声で万歳を三唱。阪口市社協会長が閉会の言葉を述べた。

 式典終了後は芸能大会があり、会員らが歌や踊り、体操などを披露してたのしいひと時を過ごした。功労表彰を受けたのは次の皆さん。

 ▼老人クラブ功労者=宮尻利春(木本寿会)、徳山徳子(同)、仲つい(新鹿十日会)、田岡清子(同)、山口信子(磯崎永和会)、一谷京子(同)、 岡みき子(井戸喜楽会)、田口康廣(久生屋宝寿会)、仮屋すみ子(小阪百年会)。

 ▼優良老人クラブ=両又白寿会、磯崎永和会。

  • URLをコピーしました!