安全・安心な紀州路へ 早めのライト点灯を 熊野署・紀宝署 秋の交通安全運動出発式

 21日から始まる秋の全国交通安全運動を前に20日、熊野署(西脇春樹署長)と紀宝署(福田利章署長)が運動の出発式を実施。署員や市町長、交安関係者らが参加し、交通事故のない地域へ団結を深めた。

 熊野署の出発式は県熊野庁舎駐車場で行われ、河上敢二市長や野村廉士紀南地域活性化局長、熊野警察署協議会の大久保玲子副会長、熊野地区交通安全協会の岩本崇会長、地域交通安全活動推進委員協議会の庵前佳生会長ら来賓をはじめ、署員や関係機関、団体の約40人が参加した。

 河上市長と紀南地域活性化局の野村廉士局長が協力を呼びかけ、西脇署長が「県内では今年に入り36件の死亡事故で37人が亡くなられた。分析すると人対車両が約3割、65歳以上の高齢死者が約6割、自転車乗車中もしくは歩行中の死者が約5割で、夕方4時から夜8時までの薄暮から夜間の事故が多い。また、横断歩行中の死者は横断歩道のない場所を渡っている際の事故が多くなっている。自転車対人の事故も増えており、各種啓発等にご協力を」と訓示。パトカーや広報車などが列をなして交通安全広報パレードに出発し、薄暮の市街地で交通安全を呼び掛けた。

 一方、紀宝署の出発式は御浜町中央公民館の駐車場で行われ、同署も参加している南牟婁郡交通安全対策協議会長の大畑覚御浜町長、福田署長ほか紀宝地区交通安全協会の会員らが参加した。

 大畑会長、福田署長、同協会の出口康一会長が挨拶に立ち、日ごろの交通安全活動への感謝を伝えるとともに、夕暮れ時の交通事故防止などの諸課題に対して関係機関と連携し、事故のない安全なまちづくりを進めたいと力を込めた。

 また、紀宝町鵜殿の「合同会社GIFT ハッピー弁当」への飲酒運転根絶推進事業所指定式も合わせて行われた。同事業所では運動期間中、飲酒運転根絶に協力するため、利用客に啓発物品を配布してもらう。さらに、同署管内の飲食店にも啓発物品を託し、同様に利用客に配布してもらう。

 式の終了後、署員らが白バイやパトカーに乗り込み出動。地域をまわって運動への理解と協力を呼びかけていった。

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