30年に一度の記録的少雨 1ヵ月以上降雨ゼロ 水道は影響無しも「林野火災注意報」を発令中

 〝30年に一度〟とも言われる記録的少雨が続く東日本の太平洋側と西日本。この地方も例に漏れず、尾鷲市で1月24日に0・5㍉の雨を観測した以外は、気象庁の観測施設がある紀伊長島、熊野新鹿、御浜、新宮でいずれも昨年12月25日以降雨が降っておらず、消防では林野火災への警戒を繰り返し呼びかけるなど乾燥した状況が続いている。

 元々冬場は雨が少ないものだが、気象庁では「特に東海・近畿太平洋側・四国・九州南部で、過去の同じ時期と比較して30年に1度程度の顕著な少雨となっている」と説明する〝異常事態〟。熊野新鹿観測点に限ってさかのぼると昨年は47㍉、一昨年は128㍉、以下令和5年39㍉、4年35㍉、3年74㍉、2年230・5㍉、令和元年18㍉と続き、さらに2006年まで遡っても雨量ゼロは2011年のみ。この年は紀伊半島大水害が発生した年でもあり、少し気になるデータでもある。

 ただし「降水量ゼロ」の表示であっても、全く雨が降らなかったわけではなく、0・5㍉未満の降水があった場合でも、1日の観測データでは0・0㍉と表示され、記録としては降水量が0㍉ということになるという。

 この記録的少雨を受け、熊野市消防本部では今年に入ってすぐの1月11日午前8時30分、熊野市と御浜町、紀宝町へ林野火災注意報を発令。▽山林、原野等においての火入れ▽煙火の消費▽屋外での火遊びやたき火▽屋外での危険物や可燃物等の付近での喫煙▽山林、原野等での喫煙―について、特に注意を促している。同注意報は県内各地でも同様に発令されており、県下を上げて注意を呼び掛けている。

 作物への影響は三重県紀州地域農業改良普及センターによると「稲はまだ栽培されておらず、野菜や果樹等に関しても農家さんが適宜かん水を行っているので、今のところ目立った影響は出ていない」とのこと。また、熊野市水道課によると降雨はない状況だが、他県で報道されているような時間断水等は予定しておらず、水質の問題も確認されていない。長期間にわたって降らないと厳しいが、今のところは特に問題もないという。

 週間天気予報を見ると、7日(土)にやや雲が広がる見込みだが雨量は期待できない見込みで、11日(水)頃に雨予報となっている。インフルエンザも流行しており、乾燥を防ぐためにもひと雨を願いたいところだ。

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