今年11月16日夜に熊野市飛鳥町小阪地内で発生した建物火災において、速やかな通報や消火活動などで延焼拡大防止に多大な貢献をしたとして、熊野市消防本部(北畑亨消防長)は26日、いずれも同志社大学3年生の花尻純明、松井優人、須永瑛太、田岡黎斗、松島史門さんと飛鳥中学校2年生の濵口雅仁さんを表彰し、消火活動への協力に感謝した。
火災発生当時、熊野市飛鳥町出身の花尻さんは、サークル仲間の4人とともに父が代表取締役を務める晃榮林業での植林作業等のアルバイトに帰郷中だった。現場近くの母屋で過ごしていると、就寝前に濵口さんが火災を発見。花尻さんらに知らせた。
かつて地元消防団の分団長を務めていた祖父・花尻一見さんに幼い頃から火災発生時の行動を聞いていた濵口さんは、花尻さんらに火災発生を知らせて通報を促すと、自身は自宅近くにある消火栓に走って筒先とホースを持って400㍍ほど離れた火災現場へ。花尻さんらは林業用のヘルメットなど装備を整えて後を追い、その後は駆け付けた消防団員らと連携して消火活動にあたり、各々が消火や補助、誘導、必要な消火道具の運搬など、連携して迅速な消火に繋げた。北畑消防長によると、建物のすぐ裏手には山があり、周辺に建物もあったことから、延焼を食い止める大きな力になったという。
表彰式では北畑消防長が「皆様の迅速で勇気ある行動により、被害を最小限に抑えることが出来ました。地域住民を守る消防本部を代表して敬意を表し、感謝を申し上げます」と謝辞。熊野市消防本部職員らも見守る中、表彰状が授与された。
花尻さんらは「消防団の方々から的確に指示を出して頂いて、私たちも円滑に動くことが出来て被害を最小限に収めることが出来たと思います。地域防災の重要性についても改めて実感しました」と振り返り、濵口さんは「もっと被害を少なくするために改善点はあったかなと思います。今後に生かしたい」と話した。

