本年度は約6億円の赤字見込み 経営状況の改善案を情報共有 紀南病院組合議会で説明

 紀南病院組合議会による今年最後の全員協議会と定例会が25日に開かれた。議員は病院の経営状況について、本年度は約6億円程度の赤字になる見込みであることを確認。また外部の医療コンサルタントが分析した改善点を共有した。

 今年11月までの紀南病院の病院事業収益(累計)は27億6277万6000円で、前年同期比0・7%の増加。病院事業費用は28億6169万1000円で前年同期比1・4%の減少。純損益(病院分)は1億1286万2000円で、前年同期よりも38・5%、7065万8000円改善している。一般入院患者は1日平均約111人、回復期リハビリテーション入院患者数は1日平均約31人、外来患者は1日平均約280人。入院単価(1人1日)は42158円となっている。

 医療コンサルタントが分析した改善点を確認。入院ベッドの稼働状況について、病床数244床に対して1日あたり140床程度と低く推移している。特に、満床を見込むべき地域包括ケア病棟(60床)と回復期リハ病棟(40床)がそれぞれ60%程度の稼働率で、病院経営がうまくいっていない状況となっている。これらの現状に対して、一般病棟の長期滞留患者を単価の高い地域包括ケア病棟へ転移すれば、年間4927万円の利益改善が見込めるという。また、地域包括ケア対象者を除いた一般入院者のリハビリ実績では、一般病棟でのリハビリ実施単位数が他の病院に比べて低く、リハビリスタッフがいれば年間約9600万円の売上改善が可能だろういう分析がされた。

 まとめとして、不足している看護師やリハビリスタッフの人員確保が大前提となるが、病床再編、在院日数の適正化、リハ強化など提示された利益改善策が実行できると、売上ベースで年間約5・9億円、利益ベースで年間約4億円の改善が見込めると総評された。

  • URLをコピーしました!