第45回危険業務従事者叙勲で瑞宝単光章(消防功労)を受章した熊野市井戸町の元熊野市消防司令長、橋本利征さん(81)に対する伝達式が5日、熊野市役所で行われ、北畑亨市消防長も同席する中、河上市長が橋本さんに勲章と勲記を手渡した。
橋本さんは昭和41年4月、熊野市消防本部に奉職。平成13年3月に退職するまで35年の永きにわたり、一貫して消防人としての奉仕的精神を貫いた。平成12年からは消防署長として活躍した。消防施設整備、機械器具強化、水防施設資材の整備等に当たってその実現に努力。地域住民への火災予防思想高揚にも積極的に取り組み、火災現場での適切な活躍、災害時における着実な行動、日常の職員指導、施設管理など常に消防本部の先頭に立ち、消防の最高幹部としてあらゆる面に多大な功績を残した。
伝達式では、河上市長が「退職して20年になりますが、お元気で若々しい。現役の職員にとっても励みになる栄誉。長い間の地域への大きな貢献が認められたものであり、引き続き大所高所からご指導いただきたい」とねぎらいと祝福の言葉。橋本さんは「皆さんのおかげで35年間務めさせていただいた。消防の業務というのは、職員はもちろん現場では消防団員や一般の方にもお世話になるもので、そうしたことも脳裏に焼き付いています。無事務めさせていただき、大きな勲章を頂いたということをありがたく思います」と話し、周囲への感謝も口にした。

