熊野商工会議所(榎本義秀会頭)は3日、熊野市文化交流センターで創立50周年記念式典を開催。会員や地元市議、来賓ら合わせて約60人が出席し、盛大に節目を祝った。
式典では大﨑順敬副会頭が開会の辞を述べ、榎本会頭が「昭和50年の創立以来、商工会から商工会議所への移行など、幾多の困難を乗り越えてきた諸先輩方のご尽力を決して忘れることなく、次の50年に向けて新たな一歩を踏み出してまいります」と決意を新たに。高速道路の開通に伴う交流人口の増加などに期待を寄せ「現在、市内の経済は物価高騰、資材高騰、人手不足など厳しい状況が続いているが、熊野アグリパーク計画、道路整備など地域経済の活性化や雇用創出のための基盤は着実に築かれてきていると感じております。私たちは、こうした好機を確実に捉え、地域の活力を高めるための方策を講じ、幾多の困難に立ち向かってきた諸先輩方に負けることなく、これからの50年を力強く歩みを進んでまいりますので、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」と式辞を述べた。
長年にわたって会議所を支えてきた役員の永年表彰が行われ、受彰者を代表して前田衣代さん(まえだや呉服店)が「熊野街道ひなめぐりが一番の思い出。人口の減少などで小売店も減っているが、ぜひ1人でも多く会議所に入って頂き、入って良かった商工会議所として今後も地域のために頑張っていただきたい」と謝辞を述べた。
引き続き河上市長が「市内で最も大きな経済団体であり、50年間にわたって産業経済の発展に大変な活動を続けてこられた。関係者や会員事業者の皆様に深い敬意と感謝を申し上げます。先日も色々な要望を聞かせて頂いており、出来る限りお応えしていくよう努力させていただく。皆さんの活動が熊野市にとって最も重要であり、商工会議所の益々の発展と会員事業所の隆盛を祈念します」と祝辞。濱重明市議会議長も温かい祝辞を述べた。
その後、日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さんが記念講演を行い、鬼ヶ城センターで開かれた祝賀会では榎本正一特別顧問の発声で乾杯し、和やかに歓談。最後は井本伊織副会頭の音頭により万歳三唱で閉会した。表彰者は次の皆さん。
▼日本商工会議所会頭・熊野商工会議所会頭連名表彰(役員・議員勤続15年以上)▽宇城基悦(時計メガネ宝石の宇城・勤続34年)▽糸川佳男(糸川屋製菓株式会社・勤続24年)▽中谷昇司(有限会社中谷・勤続24年)▽前田衣代(まえだや呉服店・勤続24年)▽仲森泰三(株式会社熊野コピーセンター・勤続21年)▽花尻和典(南郷運輸有限会社・勤続21年)▽赤阪俊一(株式会社アカサカスポーツ・勤続18年)▽榎本千恵(有限会社熊野自工・勤続18年)▽片岡博也(有限会社花由・勤続18年)▽前川佳史(有限会社南紀新報社・勤続18年)▽前田裕也(株式会社前田建築設計事務所・勤続18年)▽伊東威(マリモT―Factory・勤続15年)▽西村茂之(株式会社黒毛和牛の岡田・勤続15年)▽水谷徹(有限会社水谷水産・勤続15年)
▼日本商工会議所表彰(役員・議員退任者表彰)▽濱口克茂(浜峰商店・勤続18年)▽畑中伉(第五宝幸丸・勤続15年)。

