泥だらけ、汗流して元気に 尾呂志学園恒例の田植え 小学1年には中学生が伝授

 御浜町立尾呂志学園小中学校は25日、校舎近くにある約10㌃の水田で毎年恒例の田植えを実施。地元農家の有志で結成されたパートナーグループ「尾呂志『夢』アグリ」(辻本満哉世話人代表)の協力のもと、児童生徒全31人(小学校10人、中学校21人)がコシヒカリの苗を植えていった。

 田植えは総合的な学習の一環で創立当時から続いていて、実行委員である中学生主導による小中合同で行われている。地域住民が協力して田植えや稲刈りを行うことで、世代を超えた交流を図り、相手を思いやる気持ちや生きる力を育むことを目的としている。また、キャリア教育も兼ね、苗や肥料の購入、秋の運動会での販売など中学生にお金の管理を任せている。

 この日を迎えるにあたって、今月11日に土寄せ、22日に元肥撒きと中学生が小学1年生に苗の植え方をレクチャーした。例年、田植え当日の朝に中学生が筋引きを行い、植える場所の目安を付けるが、この日は悪天候だったため教職員が行った。苗を受け取った児童生徒は一列に並び、泥に足を取られながら笑顔で作業に汗を流した。

 収穫は8月中旬の予定で、米は運動会で販売したり、文化祭で振る舞ったりする計画。

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