入魂の40点がズラリ 第50回陽心展中道先生の特別出品も

 書道の陽心会(川端節子代表)による第50回陽心展が12日から、熊野市井戸町の市文化交流センターで始まった。会員が集中力を高めて書き上げた作品が、来場者をうならせた。同展は14日(日)午後4時半まで。

 地元を中心に会員11人が力作を出展し、和歌や歌詞、俳句、漢詩、短歌など思い思いのテーマを掛け軸や臨書、調和体、額、行草などに仕上げた渾身の約40点がズラリ。故・中道春陽先生の特別出品では「鐵」「空即是色」などの7作品が展示され、中道先生ならではの脱力を感じさせつつ墨の濃淡や字の太さで表現した作品が注目を集めた。

 また、川端代表は魏の写経や風神・雷神など、坂本由朗さんは刻印による印屏作品を出展するなど、それぞれが趣向を凝らして仕上げた作品の数々に来場者もじっくりと鑑賞。川端代表は「月に1回、松原公民館で活動しています。中道先生の遺作や杉内、喜田、山本さんら大きい展覧会に出品した作品も展示していますので、ぜひお楽しみください」と話していた。出品者は次の皆さん。

 大谷雅子(雅香)、川端節子(春蔦)、寒作源子(春汀)、喜田ひさみ(紅雲)、坂本由朗、杉内富美恵(史紅)、冨田房子(香春)、山本ルミ(芳園)、弓場宏子(春華)、若月榮(榮華)。

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