紀南高校の防災リュック 売上等50万円を町に寄付 津波避難案内の絵文字設置へ

 県立紀南高校は21日、「防災きにゃんプロジェクト」の一貫で製作・販売した防災リュック「防災避にゃんセット~一緒に避にゃんしよう~」の売上等で得た収益50万円を御浜町に寄付した。同日、いずれも3年で防災リーダーの石垣茅愛さん、登立海月さん、前川賢翔さん、桐本梨月さん、孝明校長、松本幸子教頭が大畑覚町長を訪ね、寄付金を贈呈。町からは同校へ感謝状が贈られた。寄付金は、学校のある上地地区の地震・津波の指定緊急避難場所である紀南病院裏手の駐車場(海抜約35㍍)へ誘導する看板付きのピクトグラム整備に使う。国道42号の熊野・新宮方面の両方から見えるよう町中央公民館の表と裏側に描く予定で、生徒たちが卒業するまでに完成形が見られるよう、可能な限り年度内の完了を目指す。

 令和4年からスタートした同プロジェクトは、南海トラフを震源とした巨大地震の発生が予想される中、自他の命を守る能力を育成するための防災教育。昨年度に行われた防災リュックづくりもその一環で、中身は地元の4事業所、2団体、個人2人から提供を受けた携帯ラジオ、懐中電灯、笛、アルミブランケット、簡易トイレなどのほか、災害時に家のドアに取り付ける「無事」「避難中」を示すカードが入っている。暗い場所でも目立つオレンジ色で、同校マスコットキャラクターの「きにゃん」「きにゃこ」がプリントされている。リュックは100セット製作し、今年3月に鬼ヶ城センター、パーク七里御浜、ウミガメ公園の3ヵ所で、ひとつ5000円で販売した。

 石垣さんは、東日本大震災で被災した宮城県や福島県で行われた学校防災ボランティア事業に参加。これまでの活動を振り返り、「やりがいを感じる取り組みだった。ピクトグラムの完成が楽しみです」と語った。

 校長は、生徒たちが防災減災の学習を進める中で地域の課題に気づくことができたとプロジェクトの成果を評し、「ぜひ地域の防災事業に役立てて」と寄付金を贈呈。大畑町長は「地域一体となった取り組みが大切で、町としても非常にありがたい。今後も後輩たちにプロジェクトを引き継ぎ、継続していってもらえたら」と感謝を示した。

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