的確な行動で人命救助 熊野川で水難事故想定訓練 行政・消防・警察が連携

 紀宝町、熊野市消防本部、紀宝警察署合同による水難救助訓練が2日、紀宝町北檜杖地内の熊野川で実施された。26人が参加し、熊野川体感塾の谷上嘉一塾長の指導を受けて操船訓練を行い、救命ボートや川舟からの水難救助訓練に取り組んだ。

 水難救助訓練とは、河川で起こりうるさまざまな水難事故を想定した救助訓練で、専門的な知識、技術を養うためのもの。これから梅雨、夏場の出水期に入り、遊泳などによる水難事故に備えて現場での救助活動の迅速(じんそく)化や関係機関との連携強化を図る。

 開始にあたって向井美樹也調整官が挨拶。来週には台風の接近が予想されている中、紀宝町では防災タイムラインに沿って適切に対応していくことになるとし、〝救助のない町〟への取り組みを推進していると話し、有事の際には人命を確実に助けられるよう訓練に励んでほしいと呼びかけた。

 この後、参加者は谷上塾長から教わって船の操縦を実践。そして実際に川に人が流されてしまった状況を想定し、船からの救助に取り組んだ。最後に消防が救命索発射装置「レスキューマックス」の取扱いを実践、川に向かって浮袋を発射した。

 谷上塾長は、船外機の点検、燃料チェック(給油されているか、燃料漏れがないか)、プロペラが欠けていないか、想定装備(牽引用ロープなど)があるかなどの確認事項を示し、有事の際に動かせるよう、月1回程度の点検が必要と話した。

 訓練後、熊野市消防署紀宝分署の小田敏雄分署長が「これから台風シーズンがやってきます。いざという時にはこの訓練が生かせるように」と講評した。

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