自助・互助の考えで備えを 熊野市が総合防災訓練

 令和4年度熊野市総合防災訓練が7日、熊野市新鹿町の新鹿小中学校グラウンドを主会場に行われ、河上敢二市長や大西浩文副市長、久保智市議会議長、谷川孝栄県議、藤根正典県議、市消防本部職員、県職員、熊野署員、市議会議員、地元住民ら約400人が参加した。

 この日は「南海トラフを震源とするマグニチュード9・1の海溝型地震が発生し、大津波警報が発令された」との想定で避難訓練を実施。各地に地震発生を知らせるサイレンが吹鳴され、新鹿小中の児童生徒や海岸部の5地区で住民が避難を行い、熊野防災アマチュアネットワークによる情報伝達訓練も行われた。

 この後、主会場の同校グラウンドでは新鹿区自主防災会による救護所の設置訓練からスタート。子どもたちと自主防災会員、市消防団新鹿分団員らによる応急手当と搬送、消火、物資搬送、給水などの各種訓練が繰り広げられた。

 引き続き新鹿区自主防災会や市消防団新鹿分団による倒壊家屋からの負傷者救出・搬送訓練を実施。バールやチェーンソーなどを駆使して、倒壊家屋内の負傷者を救出し、担架で救護所へと搬送した。

 終了後には河上市長が「30年以内の発生が懸念される南海トラフ巨大地震を想定し、自助、互助、公助の考えのもと訓練を行いました。いずれの訓練も迅速かつ的確に行って頂き、大変心強く感じました。特に保育園児にも訓練を見ていただき、小中学生には参加してもらって非常に大きな経験になるなど、総合的に見て素晴らしい訓練になったと思います。今後もそれぞれの立場で訓練を行い、自助、互助の考えでしっかり備えをしていただき、台風や豪雨被害への備えもしっかりと行って頂きたい」と講評した。

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