期待と緊張を力に上位へ 東海消防救助技術指導会 出場隊員の壮行会

 熊野市消防本部(湊健消防長)は25日、「第50回消防救助技術東海地区指導会」に出場する隊員の壮行会を行った。

 同指導会は東海地区の救助隊員が一堂に会し、災害発生時に住民の生命や身体を守るために習得した救助技術を披露するとともに、技術や知識を相互に交換・研さんしあうことを目的に開催しているもの。今年は名古屋市熱田区のイオンモール熱田店東側駐車場で開催され、愛知、岐阜、三重の3県から812人の参加が見込まれている。熊野市消防本部からは、森本武輝さん(30)を指導者として、ほふく救出の種目に桑原寛之(25)、山本凜(21)、大江丈司さん(36)の3人が出場する。

 壮行会は紀和町の市消防本部紀和分署で行われた。出場する隊員たちは消防幹部、仲間たちが見守る中、ほふく救出の訓練の成果を披露。空気呼吸器と命綱を着装し、煙が立ち込めていると想定された長さ8㍍の煙道内を検索して素早く要救助者役を助け出した。今年4月から連日訓練を積んできた出場者は機敏な動きを見せ、この日も44秒31の記録を出した。

 この後、湊消防長が訓練を重ねてきた出場者を讃え「素晴らしい内容であり、本番でも同様に実施してほしい。消防職員全員が激励しており、期待と緊張を力に変えて頑張って下さい」と激励。桑原、山本さんは「あと1週間で気持ちの部分をしっかりと高め、技術的には減点がないようしっかり取り組みたい。4月から今までやってきたことを出し切ります」と大粒の汗をぬぐっていた。

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