10日いよいよ投開票 野党死守か与党奪取か 参院選 棄権のないよう投票を

 第26回参議院通常選挙が10日(日)に投開票される。三重県選挙区(定数1)ではいずれも新人で看護師の堀江珠恵候補(47歳、愛知県岩倉市、参政党)、政治団体代表の門田節代候補(54歳、伊賀市、NHK党)、前県議で自民党の山本佐知子候補(54歳、桑名市)、元県議で無所属の芳野正英候補(47歳、四日市市出身)が立候補。県内全域での選挙戦を展開してきた4人の候補者に、有権者の審判が下る。各市町の選挙管理委員会では「棄権の無いよう投票を」と呼びかけている。

 全国屈指の激戦区と言われる三重選挙区の注目点は引退した立憲民主党の前職・芝博一氏の議席。立憲や国民民主などの推薦を受け、実質的に芝氏の後継にあたる芳野候補が議席を死守するか、自民党の山本候補が勝利し県内の参院2議席を自民が占めるかが焦点となっている。

 参政党の堀江候補は子供の教育や食と健康・環境保全、国の守りを重点施策として掲げた。選挙期間中は県内のスーパーマーケットなどを中心に住民目線で街頭演説。新型コロナワクチンや学力重視の教育などに疑問を投げかけた。

 無所属の芳野候補は岡田克也衆議院議員らと県内を周り、支援を訴えた。立憲の泉健太代表や連合の芳野友子会長らも街頭演説で応援。物価高騰対策なども強く訴えた。ダンス動画の配信なども行い、若者層へ支持を広げようと力を入れた。

 門田候補は前回3年前と同様にNHK党から立候補。NHK受信料のスクランブル放送化や女系天皇や女性宮家創設への反対の考えを訴えてきた。県内にはポスターが張られていない地域も目立つが、比例票の掘り起こしを狙う選挙戦を展開した。

 自民党の山本候補は公明党から推薦を受け、街頭演説や集会を重ねた。物価や原油高、人口減少、地域格差への対応を訴えた。県南部では観光振興が地域浮揚の鍵とした。岸田文雄首相や安倍元首相らも三重県入りし山本候補を応援した。

 8日現在の熊野市・南牟婁郡の期日前投票の状況は熊野市2958人、御浜町1575人、紀宝町1971人となっている。6月22日現在の選挙人名簿登録者数は147万9088人(男71万7974人、女76万1114人)。東紀州地域の選挙人名簿登録者数は次の通り。

 ▼東紀州全体=5万8074人(男2万6816人、女3万1258人)

 ▼熊野市=1万4083人(男6439人、女7644人)

 ▼尾鷲市=1万4766人(男6756人、女8010人)

 ▼御浜町=7122人(男3334人、女3788人)

 ▼紀宝町=9073人(男4215人、女4858人)

 ▼紀北町=1万3030人(男6072人、女6958人)

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