統合問題も含め 12月までに方向性 紀南地域高校活性化協議会 木本、紀南高のあり方議論

 紀南地域高等学校活性化推進協議会の令和4年度第1回会議が7日、県熊野庁舎で開かれた。県教育委員会では今年3月に策定した県立高等学校活性化計画で、1学年3学級以下の学校は統合についての協議を行うこととしている。木本、紀南高校は中学校卒業者数の推移から、令和7年度には両校合わせて5学級規模になることが見込まれる。県教委では統合問題も含め、12月までに同協議会として一定の方向性をまとめたい考えだ。

 同協議会は紀南地域の高校の特色化・魅力化を図り生徒にとって魅力ある学習環境を整備するため行われているもの。学校や地域代表者ら20人が委員を務める。

 開会に当たり、県教委の大屋慎一教育政策課長が今年3月に策定した県立高校活性化計画について「15年先までの中学校卒業者数の減少等をふまえながら、時代に求められる学びを提供していくため、統合ありきではないが1学年3学級以下の学校は統合協議も行うという形をとらせていただくことになった」と説明。「協議会でしっかり協議し、それを踏まえ県で最終的に考えていきます。この地域も中学校卒業者数は令和7年度に約40人、12年度には70人の減少が見込まれています。地域の子どもたちに魅力ある学習環境を整えられるよう、様々なご意見を」と挨拶した。

 委員の自己紹介に続き、会長に平山大輔三重大学教育学部教授、副同に高垣裕人紀南PTA連合会長を選出。平山会長は「そろそろ何らかの方向性を見出していかなければならない。こうなると気軽に物が言いにくくなってくるが、最終的には県が責任を取るからという気持ちで、忌憚のないご意見で実りのある協議になれば」と呼びかけた。

 引き続き、木本、紀南高校の取り組みや部活動などの状況が示された。令和4年度は全学級12組。運動部数12(220人)、文化部数5(140人)。一方、紀南高校は全学級7組。運動部数7(51人)、文化部数9(48人)となっている。

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