強く美しい学校にリニューアル 矢渕中 大規模改修工事が完了

 老朽化に伴って実施された紀宝町立矢渕中学校の大規模改修工事が昨年末をもって完了。新学期が始まった11日から、生徒が強く美しくなった学び舎に登校した。

 現在の校舎は昭和49(1974)年に建設され、48年が経過。工事は施設の長寿命化や防災機能強化を図るとともに、教育環境のさらなる充実を図ることを目的に行われた。管理教室棟では教室内部の床、内壁、天井、トイレの改修、照明器具のLED取替などが、校舎外では壁の修繕や防水塗装工事、自転車置き場の増設、バックネット改修などが実施され、屋内外問わずほぼ全面的に生まれ変わった。設計管理は株式会社建築工房くまの、建築施工は株式会社幸榮建設。工事期間は約9ヵ月で総事業費3億5385万円。

 この日行われた竣工式で、生徒代表の池内涼太君(3年)は「過ごしやすくなったこの矢渕中学校で、僕たちは気持ちも新たに勉強、クラブ活動に励んできたいと思います」と挨拶。竹原巧校長は業者や町、そして工事が行われる中、落ち着いて勉学に励んでくれた生徒全員に感謝。新しくなった校舎で勉強、クラブ活動での飛躍に期待し、「学校や子ども一人ひとりの努力だけでは大きく成長はできません。みなさまや保護者、地域の方々のご支援があってこそ」とまとめた。

 西田健町長は「これまで以上に保護者や地域の方々にとって開かれた学校、地域とともにある学校として、安心して学ぶことのできる、信頼される学校としてさらに発展してくれることを期待しております」と式辞を述べた。

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